ブルジョワと言う言葉

2018年11月04日 00:00



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日本語は難しい。

若い世代はブルジョワと言う言葉を知っているのだろうか?。我々の時代は今で言う「セレブ」とほぼ同じ意味で頻繁に使っていた。日本語にすれば単に「金持ち」とか「富裕層」、そんな意味合いだ。

埼玉の市議会で「ブルジョワ障害者」、これが差別に当たり失礼だ、そんなニュースがあった。

なんじゃらほい?、とその発言が記録されている動画を見てみると・・・。

「こう言った高収入のブルジョア障害者の方は負担して頂いても構わないわけですよ」

語気を強めたニュアンスがあり、ブルジョア、この意味を理解していないと確かに差別発言だと感じるかもしれないが、「ブルジョワ障害者」そのものが差別用語ではない。「セレブ障害者」、「金持ち障害者」、「富裕層障害者」と同意なのだから。

もしかして「ブルジョワ」と「成金」がイコールだと思っているんじゃなかろうか?。成金とは一代で貧困層から富裕層になったような人達を「揶揄」、「嫌悪」した表現で、「あいつは成金だからしつけがなっておらず行儀が悪い」、そんな風な使い方になる。

だから「成金障害者」と訳してしまうとかなり失礼な言葉になる。でもブルジョアはそうじゃない。少なくとも日本語のとしてのブルジョアは根っからの金持ち、そんな意味合いがかなり強い。

私なんて上のようなちょっとお洒落な写真、お宅を見ても普通に「うわぁ、ここんちブルジョアだなぁ」と発言してしまう。これは羨望の意味でブルジョアと言う言葉を使っている。

重箱の隅をつつくと、むしろ本当のブルジョアな人達、戦前ならば爵位を持っていたような層から「おいおい、たかが埼玉市議の給料、1300万円の年収でブルジョアなんて言うんじゃないよ!」、そう言った発言も聞こえてきそうだ。

誰からも突っ込まれない完璧な言葉、例えば「経済的に余裕のある障害を持たれた方」、確かにそう発言した方が「聞こえ」は良い。耳に和むとでも言おうか?。でも議会の席で耳に和む、和まないって全く意味不明。しかも「ブルジョア」、「障害者」は日本語としてどこにでも通用する言葉だ。これが駄目と言われると・・・。

何年か前に「障害者」の「害」と言う文字は不適切だからひらがなを使って「障がい者」、もしくは「障碍者」と書くべきだ。もしくは「障がいを持つ方」なる表現を使おう、そんな運動があった。この時恥ずかしながら「碍」と言う漢字を初めて知った。運動会の障害物競走も障害者を連想するからと名称を変更する学校もあったそうだ。

それらすらも私はびっくりした。まぁ文句はない。確かに「害」と言う漢字は良い印象を持たない人が多いだろう。時代がそういう流れならそれに従うだけ。しかし今現在、「障害者」は「障害者」のままで良い事になっているようだ。いずれ当用漢字に「碍」が認定されるとは思うが・・・。ちなみにMicrosoftのIMEは「障碍者」でも変換出来る。

ふと思い出した。10年以上前?、パソコンのキーボードを見ないでチャッチャッと打つ事をブラインドタッチで呼んでいたのを、ある時から突然、ブライドタッチは目が不自由な人への差別だ!、とか言ってタッチタイピングと言う言葉にするべきだ!、とテレビが言い出しだが、今でも使われている言葉。

誰もブライドタッチを差別用語だと思っていなかったし、ブラインドテストなる言葉は昔も今も誰もが使う用語。要するに極一部から出た言葉狩りでしかない。今回のブルジョワ障害者も含め、それをテレビ局がクレーム対策で勝手に放送禁止用語としたり、自粛して使わなくなっているだけ。

昔で言えばルンペンかな?。ある日、突然差別用語になり、ホームレスとか浮浪者とか言い改めるようになった。でもルンペンが駄目なら同じ意味を指すのだからホームレスも浮浪者も駄目になる。大きく矛盾している。この流れからすると、いずれ「ニートは差別用語だ!」とか誰かが言い出して。放送禁止用語になるんじゃないか?。そしてニートに替わる言葉が出てくる・・・。

※乞食と物乞い、さすがにここまで来ると私も使っていたのは子供の頃に限られる

あっ、突然思い出した!。昔、男女含め数名で飲んでいた際に、男と女の違い、みたいな話になった時、まぁ普通に「女はほにゃらかだよね」と言った途端に、一人の女が「女性を女って言うなんて何その上から目線!」って言われちゃったんだ。周囲全員「ぽっか~ん」だ。良く判らない理屈なんだ。

「男と女の違いって何だろうね?」、これは良いらしい。そして男同士の会話で「男はね・・・」、これも良い。同じく女同士の会話で「女はね・・・」、これも良い。でも男女の会話で男が女に向かって「女はね・・・」、女が男に向かって、「男はね・・・」、これが駄目で「男性(男子、男の人)はね・・・、女性(女子、女の人)はね・・・」と言わなくちゃいけないと言う。

うむ、言いたい事は非常に判る。「女」ではなく「女性、女子、女の人」と表現する、これは常識人なら当たり前。男が女に向かって「女」と発言する時は痴話喧嘩している時、「ふん、女のおめえには判らねぇだろうよ!、てやんでぇ、おととい来やがれ!」なんて言うくらい。でもそれ以外は女に向かって「女」とはまず言わない。

でもこの時の会話の趣旨、互いを馬鹿に、そして揶揄し合い、それを笑いに繋げる「男女の違いあるある」、そんな内容だったんだ。これは「男」、「女」の方が相応しいでしょう!。我々はシチュエーションによって言葉をしっかりと使い分けているのに、その女だけは潔癖と言うか融通が利かないと言うか・・・。きっとこういう輩が言葉狩りを始めるんだと思う。

時に、ブルジョワ障害者発言ニュースをフジテレビ系のバイキングで取り上げたらしい。ツイッターを見ていたら、サイドイッチマンの伊達みきおが私と同じ思考で「ブルジョア障害者のどこが差別用語か判らない」と発言したところ、司会の坂上忍がそれを全否定したようだ。

坂上忍って私と同年代の筈だからブルジョアと言う言葉を理解していると思うのだが、何故彼が伊達みきおの発言を否定したのか判らない。

ふと思った。「ブルジョワ障害者」ではなく「ブルジョワの障害者」と発言していたらどうなっていたろう。と言うのも「セレブ障害者」、「金持ち障害者」、「富裕層障害者」、これも言葉として少し強い気がするんだ。「セレブの障害者」、「お金持ちの障害者」、「富裕層の障害者」だったら気にならなくなる。だとしたら「ブルジョワの障害者」だし、「経済的に豊かなブルジョアの障害者」だったらもっと良いでしょう?。

でもこれを良いと感じる人は「ブルジョア」を差別用語だとは思っていない人に限定される。いやぁ、ホントに日本語は難しい。




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