ブルースギターの父、T-ボーン・ウォーカー

2018年07月09日 00:00

6月29日の記事でアニメもヒーローソングでもジャズでもブルースはブルースである!、そんな内容を書いた。

唯一、かつての日本の歌謡曲、演歌系で「なんちゃらブルース」なんてタイトルされた楽曲、これはブルースじゃない。多分、ブルースと言う言葉、暗い影があるような雰囲気が演歌にマッチしたんじゃなかろうか?。

とにかく一般にブルースは3つのトニック、サブドミナント、ドミナントコードからなる12小節の様式でそれが延々繰り返される。だからバットマンのテーマでひみつのアッコちゃんが歌えちゃう訳だ。

詳しくはwikipediaを見て頂くとして・・・。

ブルース - wikipedia

さて、ブルースと言えばギターだろう。その後の60年代、70年代のロックンロールやロックもこのブルースを基礎とするギタリストによって作られたと言っても良い。

ではブルースギタリストと言えば・・・。

ブルースギタリストは仰山いるので「この人だ!」とは言えないが、やはり3大キングと呼ばれたB.B.キング、フレディ・キング、アルバート・キングを挙げる人が多いのではなかろうか?。

しかしそれ以前に、モダンブルースギターの父と呼ばれた人物がいた。それがT-ボーン・ウォーカーだ(T-Bone Walker)。この人は有名ではあるが、今の時代、彼の注目する人はほとんどいないと思う。それはwikipediaを見ても判る。ほとんど情報がない。

T-ボーン・ウォーカー - wikipedia

上は日本のwikipediaであるが英語版wikipediaも情報は少ない。私も名前は知っているが彼の楽曲を真剣に聞いた経験が最近までなかった。

でもなんだかんだと8枚のアルバムを持っている。確かうち6タイトルを図書館で見つけてそれをMP3化してハードディスクにコレクションしたもの、残り2タイトルを中古CD店で見つけた買ったものだと思う。

実はレコード、CDコレクターの性で、集めたは良いけど聞いちゃいない、うちにあるT-ボーン・ウォーカーのアルバムはまさしくそれであった。そこで先週からBGMとしてこの人のアルバムを聞いていた訳だが・・・。

上述の通り、ブルースにはルールがあり、その範囲内で演奏するのでBGMとして「ながら聞き」をしているとどれも同じように聞こえてしまう時がある。このT-ボーン・ウォーカーはギターソロ部分、これがどれも同じなんだ。ある程度ギターを学んでいる人ならすぐに「なるほど、あのポジションでこう弾いているんだな」と判るレベル。それがどの楽曲にも登場する。

ギタリストはプロアマ関係なく必ず指癖がある。良く言えば自分らしいフレーズ、でも悪く言えばワンパターン。どうもT-ボーン・ウォーカーは後者に聞こえてしまう。大御所B.B.キングだって実はワンパターンなのだが、この人の上を行くワンパターン。

勿論、モダンブルースの父なのだからその後、多くのギタリストが彼のフレーズを模倣し、それが現代ではブルースリック(覚えるべきブルースフレーズ)として確立されているのでどれもこれも耳に馴染んだフレーズだし、自分でも多用するメロディだからそれがワンパターンに感じるのは否めない。しかし、あまりにもワンパターン過ぎるんだ。

またシャッフルビートだから3連符が使われるのは当然であるが、大半のフレーズがキッチリとした3連符なんだ。ブルースでもジャズブルースでもここまできっちりとした3連符の多用ははあまり見掛けない。

ブルースでは「ギターが歌う」、そんな表現を使う人が多い。そこがジャズと違う。半音、一音、一音半のチョーキングを駆使し、長い音符を加え、さらには上手くフレーズ中に休符を入れて間を作る、ためを作るとでも言おうか?。だから感情があるように聞こえ、味になる。しかしT-ボーン・ウォーカーのフレーズは敢えて言うのなら無表情なメカニカルなフレーズなんだ。

三大キングを例にすると、B.B.キングやアルバート・キングよりもフレディ・キングに近く、さらにジャズ寄りにも思える。ネットを歩き回っているとT-ボーン・ウォーカーはジャズギターの先駆者であるチャーリー・クリスチャンと幼馴染だったらしい。彼の影響も大きかったのかもしれない。

チャーリー・クリスチャンに関しては次のリンクで少し紹介している。

再び音楽と写真をリンクさせたい

しかし、それならば・・・、ちょいと専門的になってしまうが、ドミナントコード時のフレーズがどうも気に食わない。ドミナントコードを無視したフレーズが非常に多く、音使いが中途半端に思える(単にペンタトニックを弾いているだけ)。もうちょっと工夫せぇよ!、と勝手ながら思ったり・・・。明らかにチャーリー・クリスチャンの方がフレーズは豊富だ。

T-ボーン・ウォーカーのこれまでに聞いたアルバムは3枚。

T-Bone Blues
T-Bone Walker
Stormy Monday Blues The Blues Collection

残念ながら他の5枚もスタジオ録音でライブ音源がない。そこでYouTubeで検索。



おっ!?、似たようなフレーズは多いものの意外と様々なフレーズが聞かれるぞ!。

何だろう・・・、ブルース系のギタリストってスタジオ録音よりもライブでの演奏の方がスゲェフレーズをかっ飛ばす事が多いが、この人もライブでノリノリになると様々なフレーズが出てくるタイプなのかな?。

それにしてもこの人の弾き方凄いなぁ。ギターの前面をあそこまで上にして弾く人、初めて見た。




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