予知と音程

2018年06月09日 00:00

前回の音楽ネタで、人には予知用能力がある、人は1秒から数秒先を予知している、そんな内容だった。

その時も書いたが完全なる予知と言うよりも経験に基づく人の反射神経とでも言おうか?。

最近健康を意識してウォーキングをしている。もう2ヶ月が経過し、歩くルートも固まってきた。その中に街灯が当たらない真っ暗な場所でアスファルトが劣化して盛り上がっている場所がある。

初めて歩いた時、見事に躓いた。こけはしなかったが危なかった。その後歩く度に注意していたのだが、ある時から意識せずにそのでこぼこを見事にクリアしている自分を発見した。無意識にその場所でどちらの脚を出すにせよ普段よりちょっとだけ高く膝を上げている訳だ。これが予知かどうかは別にして人間の順応力の凄さを感じたんだ。

前回の音楽ネタではフリージャズは何故気持ち悪いのか?、それも検証している。今回はカラオケでの話をしたい。

自分が歌が下手、音痴だと判っている人のカラオケってさほど耳障りではない。不思議と完全に外しているのに(本人がそれを笑いに変えている時もあり)、不快とは思わない。

ところが自分が音痴だと理解していない音痴。これは強烈だ。こういう人はおおよあそ音程が合っていて、しかも上手いと思っている。ところが何故か音を伸ばす部分で必ず外す。大概は半音近くフラットするのだが、それが何とも気持ちが悪い。カラオケなんて遊びだと思っていてもイラッとする。

それが常に半音外すのなら予測出来、そうならばそこまで不快にならない。でもそういう人は外し時の方が多いが、外さない時もある。耳が悪い(音感がない)から本人はそれを外しているとは思っていない。しかも伸ばすところだからそこからコブシを回したり、より声を張ったりするから、聴いている側は「勘弁してくれよ」となる。

日本の特に女性歌手にもその手のがいる。それがアイドルであったら顔優先もあろうだろうから見逃す。ところが「私はアーティスト、ソウルフルな歌手なの!」なんてのが常に音を外しているとなんじゃらほいと思う。さらには歌が上手くなくちゃならない演歌歌手にもそういうのがいる。

これこそ経験に基づく、耳、脳の反射神経とでも言おうか?。我々が普段聞くのは調性音楽だ。しっかりと調を意識したメロディを聞いて育っている。このフレーズがきたら次に来る音はあれに違いない!、と思っていたら自意識過剰の下手糞が調子を外して声を張り上げる。うーん、気持ち悪りぃ~。

フリージャズって、その「自分が歌が下手、音痴だと判っている人のカラオケ」と「音感のない自分を上手いと思っている人」の両方を持ち合わせている気がする。

オーネット・コールマンと言うフリージャズが得意のサックス奏者がいる。その人の晩年かな?。「Dancing In Your Head」と言うアルバム。とにかく気持ち悪い。それでも何故か面白いと思っちゃうのと、ノスタルジックな感覚にも陥るんだ。

とりあえず1曲目を聞いて貰っちゃおうか。




好きか嫌いかと問われたらはっきりと「嫌い」と言う。しかし何故か親近感が沸く音楽性なんだ。これがなんでだろうとずっと思っていた。それが最近になってやっと判ったんだ。

若い人は知らないかなぁ、ちんどん屋さん。主にスーパーやパチンコ店の開店やセール中に生楽器でその場で演奏する、今で言えばパフォーマー。

身近で聞くととんでもなく煩いんだ。子供の頃からちんどん屋の音楽が大嫌いだった。オーネット・コールマンはこのちんどん屋さんの音楽性を持っていると思う。少なくともこのアルバムはちんどん屋アルバムと言っても良いくらいだ。一気に全部聞くのはしんどい(笑)。

と言うよりも2曲目まではかろうじてファンキーなリズムのおかげでホンキートンクなメロディもアドリブ部分も聞けるのだが、3曲目のMidnight Sunriseがまぁ無理、絶対に無理!。今まで一度も最後まで聞いた事がない。

オーネット・コールマンのこのアルバムに限って言えば遊び心がある。ちんどん屋さんも如何に客を惹きつけるかであるから同じく遊び心があり、「自分が歌が下手、音痴だと判っている人のカラオケ」と同じ感覚。しかし、「これこそフリージャズですよ!、次に来る音なんて演者すら予想出来ないのだからリスナーには決して判らない!」、そんな音楽は私には「音感のない自分を上手いと思っている人」としか思えず、イラッとしちゃうんだ。




コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    Dancing・・・は出たときジャズ喫茶でバイトしていて,同僚に「頭の中
    で音楽がぐるぐる回ってる感じで気持ち悪い」と言ったら「だからいいん
    じゃないの」と言われました.なるほど,コールマンの企ては成功したわ
    けです.(笑)

    このCD,Midnight Sunriseを聴いてみたくて昨年買いました.この曲は
    コールマンがモロッコへのジジュカ(ジャジューカ?)行って現地の伝統
    的集団即興音楽家たちと演奏した記録で,本人がテープを持っていたので
    このアルバムに強引に入れたと思われます.聴いてみたら,まぁ双方が勝
    手に吹いてるという感じでしかなく共演になってないなと思いましたが.

  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    写真も音楽もベーシック(基本、テクニックをしっかり踏まえた写真、音楽)なものは良い、悪いで語るべきですが、それとは異なる、違いを見出そうと努力をしている、模索している、ジャズならばフリーやモード、そして60年代のエレクトリック、それらには好き嫌いで良いんですよね(笑)。だから私はフリージャズは良い悪いでなく嫌いと言わざるを得ません。でもこの曲に関してはテクニック的、やろうとしている事は面白いなぁと。

    また、何をやっても良いって訳じゃないと思うんですよねぇ。リスナーもAufさんのようにしっかりと「これは違う!」と言わなくちゃいかんと思っています。

    月並みな台詞になってしまいますし、フリージャズをほとんど、いや全く知らないと言っても良いくらいですが、フリージャズって1+1=2じゃ駄目で、それが合体して1になるか、さらにはもっと3にも4にもならなくちゃいかんですよね。

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