Star Cycle - ジェフ・ベック

2019年03月01日 00:00

ジェフ・ベックがソロになってからの曲で一番好きなのは?、問われると幾つもあって非常に悩むところだが、過去にバンドで演奏する機会が一番多かったのはどれっ?、と問われたらこの曲しかない。




この曲、自分で演奏するようになって初めて知ったのがモード曲であったと言う事。モードは一般的な調性音楽と異なる。例えばハ長調の音楽の大半はドレミファソラシドだけで構成されている。しかしモードの場合、コードによって使う音が変化してくる。

この曲はF7、D7、G7の3つのコードが使われており、これを調性音楽に当てはめて演奏しようと思っても駄目。F7にはF7用の音を、D7にはD7用の音を、G7にはG7用の音を使い分けないとならない。具体的に言うとFミクソリディアン、Dミクソリディアン、Gミクソリディアンをコードによって使い分ける。判りやすく言えばひたすら転調を繰り返すんだ。調性音楽でも転調すれば使う音が異なるのと同じ。

久し振りに弾いてみた。やはり途中で判らなくなってくる。コード毎に違う音を使うと言っても共通する音も多くあり、弾いているうちに「あれっ?、今どのコードが鳴っているんだっけ?、俺はなんのミクソリディアンを弾くんだ?」と迷子になってしまうんだ。

今回はギターソロ前半部分は上のスタジオ版に似せて演奏し、後半部分から好き勝手に演奏している。ところどころ納得の行かない部分があるが、これでも4回録り直している(笑)。

テーマ部分は特に難しい部分はないのだが、何かリズムが合わなかったり、サウンドエフェクト風にアームダウンでグイーンとやった後次の音が遅れてしまったりと失敗多発!。テーマがちゃんと弾けたらソロ部分で上のように迷子になる・・・。




まぁ骨折してから全くギターを弾いていなかったし、今の実力からしてこんなもんでしょ・・・。

次の映像は軽井沢で演奏されたStar Cycle。このメンバーで演奏するが初めてだったのか、ジェフ・ベックとヤン・ハマーはあっちこっちでミスっていて面白い。




和が洋に勝てる音楽?

2018年10月09日 00:00

洋楽なんだけど日本人が洋楽に勝てる音楽、それはボーカルのないインストナンバーではなかろうか?。

先日、テレビでとても懐かしいメロディを聴いた。バラエティ番組のBGMとして使われていたの・・・。



1970年代、プロレスラー、テリーファンク&ドリーファンクJrの入場曲として採用された。3分に満たない短い曲だが名曲だと思う。テーマ部分、どうしてこんなメロディを思い付いたのか?。

インストナンバーはテクニックを要求されるが、音楽はテクニックではなくセンスだと感じられる楽曲だ。しかも日本人だからと言って「和」の部分が皆無、これが良い!。知らない人が聞いたら海外のミュージシャンの作品だと思うだろう。そして十分に海外で通用する。

演奏は彼らだ!。

クリエイション - wiki

バンド名、メンバーがころころ変わっている。中心人物はやはりギタリストの竹田和夫だろう。

この曲を聴いて同世代のオッサン、オバサン達は涙するだろう。そして彼らにはもう1曲、オッサン、オバサンを涙させる曲を持っている。

次の動画、開始すぐにヘンテコな状態になるが、これは演出。ドラマの主題歌をオープニングで生演奏した時のものらしい(多分見ていたと思うのだが記憶に無い)。役者さんもほぼ全員出ているのではなかろうか?。

私はこの番組で初めて伴淳三郎、由利徹 、樹木希林、細川俊之、たこ八郎らを知った。皆さんすでに天国の人、きっとムー同窓会を開いているに違いない。

映像の中に子犬を抱え、オーバーオールを着たベリーショートの女優さんが出てくるが、この人がスキャンダルを起こしたんだ。最後に出てくる調整室のシーン、ここで眼鏡を掛けたオッサン、この人とチョメチョメの関係を持ってしまったと記憶している。しかもそれをすっぱ抜いたのが樹木希林!。子供ながらかなりたまげたエピソードだった。

ドラマであるが何でもありのハチャメチャコメディ。これが今の日本のバラエティの原点だった気がしてならない。TBSはこれを再放送してくれないかなぁ。きっと若い世代も食い付くと思う。多分様々な問題で(お色気シーンや差別用語など)地上波では決して再放送されないだろうが、CSやBSでやっても良いと思うのだが・・・。



この曲はテクニックとセンスが合致している。当時、この曲をコピーしようとしたギタリスト、日本に多くいたと思う。運指練習にはピッタリだ。


悪夢の曲

2018年02月03日 00:00

※文章後半に習作、ギター音源を掲載しているのでオリジナルと比較するとオモロイかも・・・

1月24日の記事にて、正月、ジャズ寄りのフュージョンギタリストの演奏を聴いて悪夢にうなされた・・・、そんな話を書いた。

ジャズばかりを聴かせてくれるネットラジオ、AccuJazz、ここの「Fusion Guitar」と言うチャンネルではジョン・スコフィールドが良く掛かる。

彼のアルバムに「A Go Go」がある。このアルバム、ジャズやフュージョンと言うよりもファンク、R&B色が強く己の好みにドンピシャ。ギタリストとしては特に好きって訳ではないが、かつて仲間内のセッションでアルバムに収録されている「Chank」を何度か演奏している。

ファンク、R&Bと言っても全体に暗くてけだるい雰囲気が漂いまくっていて、「アンニュイ」と言う言葉がとっても似合うアルバムで、ジョン・スコフィールドのある意味しょーもないクランチしてフェイザーだかコーラスをかましたペナンペナンなギター音も相まって聴いていると憂鬱になる楽曲が多い。

ただ、スタジオアルバムであるが、ほぼセッションに近く(その場の雰囲気でなんとなく演奏しているような)、臨場感があるのは好ましい。ドラムとベースの音は最高だ。

そしてジョン・スコフィールドには珍しく、音があんまりアウトしない。ロック系のペンタトニックが中心で、私のようなロック野郎にはとっつき易かったりもして、お勧めのアルバムだ。

とは言え、そのけだるい感じのアルバム、そしてあの中途半端なギターサウンドが妙に我慢ならず、39度の熱の時に聞いちゃうとエライコッチャ!。うなされまくる!。

まぁ先ずはそのジョンスコさんのA Go Goを聴いて頂こう。



判るでしょう?。39度の時にこれを聴いちゃうとうなされるって(笑)。

R&Bソング、ジャズファンクとして考えると名曲かもしれない。ほぼワンコードのモード曲で上述した「Chank」と同じく、アマチュアが良くセッションで使用する楽曲でもある。

ただ、仲間内だとこの曲、ドラムとベースがとってもかったるいらしい。ひたすら同じパターンの繰り返しですぐに飽きちゃうそうな。まぁ判る気がする。ワンコード、一発物の曲ってギターや管楽器、鍵盤と言ったリード系楽器の演者は気の向くまま楽しめるが、リズム隊がつまらんのは常。

さて、この「A Go Go」。Backing trackを見つけたので38度ちょい、そんな時に演奏してみた。あまりにも退屈だったから!(39度を超えちゃうと38度がとっても楽に感じ、そこそこ一般的な生活が出来る)、録音してみたんだ。それがこれだ!。

インフルエンザに冒されている時に録音



※テーマ部分はかなり適当、ソロ部分は勿論アドリブで一発撮りなので下手さをリバーブを強めに掛けて補っていたり、ミスだらけだが気にしないように!

うーん、いやねぇ、熱があった時に何故わざわざ録音したか?、脳が活性化されていない状態であえて弾いたらどうなるんだろう?、もしかするとスーパーフレーズが生み出されるんじゃねぇか?、そんな実験とでも言おうか・・・。

ところが結局は変わんねぇ!。音楽ってのは己の技量とセンスでしかないのを痛切に感じた。余程音楽を愛さない限り、神なんて降臨しないのを理解した。

その後、平常時に録音



ジョンスコ自身もこのアルバムではいつものコンディミを使ったアウト感満載のフレーズをほとんど弾いていないのだが、こういうゆったりとした曲で、あえていつもの速弾きではなく、音数を減らし、そして時折ほんのちょっとだけ音を外してジャズっぽく演奏しようと思うとどうも上手く行かない。とっても難しい。この辺が今後の課題だなぁ。

結局はゆったりとした曲で音数を減らしているのにわざとアウトさせようとしているからしっちゃかめっちゃかになっちまう。これは高熱が出ていようが平時だろうが一緒ってのが判った。

なんだかんだと考えながら弾いているから、脳みそから指への指令がワンテンポ遅れて、丸でセロニアス・モンクのような気持ち悪いリズムになってしまっている・・・。困ったもんだ。

次の音源。もうちょっと音を詰め込んでみる。これは38度以上あった時に録っていて、イメージはマイク・スターン。マイク・スターンを真似ているんでなく、あくまでも「マイク・スターンってこんな風に弾くんじゃねぇか?」、勝手な妄想フレーズだ。

マイク・スターンって、一般に良く語られているようにやたらに半音階を使う印象しかない。ギター音はオーバードライブにコーラスを掛けた80年代のフュージョンを今もやっている、そんな感じかな(笑)。ご本人やマイク・スターンのファンには申し訳ない程のテキト~サウンド。

マイク・スターンってこんな風かい?



つまり1オクターブ、きっちり12音使ってやり、音をアウトさせている。しかしそこそこ速いパッセージなのであんまりアウト感がない。そんな感じでアドリブっている。

次回の音楽ネタでは、このマイク・スターンっぽいか?、と思う音源からさらに派生させ、より音を増やし、いつも通りにコルトレーンのシーツ・オブ・サウンドではないが、1つの小節にこれでもかってくらいに音符を詰め込み、しかも幾つかの音をアウトさせた習作音源を掲載したい。


正月は悪夢を見て超~うなされていた!

2018年01月24日 00:00

大晦日辺りから妙に咳き込むなぁと思ったら翌々日、2日の夜から一気に熱が39度を超えた。そうなるともう薬を飲んで寝るしかない。

しかし風邪やインフルエンザで高熱を出すと関節、節々が無茶苦茶痛くなるでしょう?。寝ているだけで痛いのと、幾ら熱があると言っても24時間ずっと布団の中・・・、そんな筈もなく、3時間寝ては3時間起きる、そんな生活が8日まで続いていた。

起きている時は最低限の体力維持と薬を放り込む為だけに食事をし、あとはCS系の海外ドラマをぼぉっと見て過ごし、寝ている際はネットラジオで音楽を聴く・・・。

昨年末からハマっているのがAccuJazzにある「Fusion Guitar」と言うチャンネル。

オッサン世代でフュージョンギターと言えば・・・。

ラリー・カールトン、リー・リトナー、アル・ディ・メオラ。日本人ならば高中正義、野呂一生(カシオペア)、渡辺香津美を挙げられる。

みんなテクニシャンではあるが、当時のフュージョンと言うジャンルの音楽性はどちらかと言うとイージー・リスニング、お洒落なBGM、そんな印象が強かったと思う(唯一、アル・ディ・メオラくらいだろうか?、超絶テクニックばかりが目立ったのは)。

ところがこのAccuJazzの「Fusion Guitar」はそんな音楽ではなく、ジャズロック、サイケデリック、ジャズファンク、フリージャズ・・・、そんな選曲が多い。

(聴いている時間帯もあろうが)超絶テクニックのアル・ディ・メオラは頻繁に掛かるが、ラリー・カールトンやリー・リトナーなんてまず聴けない。

何て言えば良いかな。エレクトリック・マイルスを始祖としたエレクトリックジャズが主体なんだ。だからアル・ディ・メオラが在籍していたリターン・トゥ・フォーエヴァーやアル・ディ・メオラとは違ったテンションの高い速弾きをするラリー・コルエルらがかなりの頻度で掛かる。

ギタリストの思考を一新させたアラン・ホールズワースもこのチャンネルには欠かせないギタリスト。そして当然マイルス・デイヴィスの関係のあるギタリスト、ジョン・マクラフリン、ジョン・スコフォールドもこのチャンネルを数時間聞けば数曲入ってくる(ロベン・フォードはあんまり聴かないから彼はブルースギタリストにジャンルされているのかもしれない)。

※残念、ラリー・コルエル、アラン・ホールズワース供に昨年逝ってしまった

つまり、BGM系のフュージョンではなく、ジャズの要素を多分に含んだ超絶テクニシャンなギタリストのオンパレードなのだ。

そして彼らの多くがジャズでは当たり前のアウトノート、アウトフレーズを得意とする。

アウトノート、アウトフレーズとは?。

簡単に言うと調性音楽で本来使わない音を使う事を言う。例えば誰もが知っているハ長調。ハ長調の楽曲の大半はドレミファソラシの7音で構成される。ピアノで言えば白鍵であり、アウトノートは白鍵以外、つまり5つの黒鍵を指す。これはニ長調だろうがホ短調だろうが全て一緒。それぞれの調にマッチした7音以外の5音がアウトノートだ。

そして当然であるが、ハ長調の曲に黒鍵が多用されたら超~気持ち悪いサウンドになる。でもそれをジャズでは「良し」とするんだ。反対にアウトしなかったらただのポップスでしかないので如何に外れた音を取り込みつつ、気持ち悪さを心地良さに変えて行くかがジャズ系ミュージシャンの腕の見せ所。

ただねぇ、高熱を出して意識が朦朧としている時にこの手の音楽は悪夢しか見ない。ひとつ例を挙げよう。

マハヴィシュヌ・オーケストラ。ギター、バイオリン、キーボード、ベース、ドラムからなるジャズロックバンド。ジョン・マクラフリンが一番ロックに近付いた演奏をしているものの、かなりえげつないサウンド。

うちには7枚のアルバムがあるが、それぞれのアルバムを通しで聴くには相当勇気がいる。そして39度超え、一番高熱が出た1月3日にこのマハヴィシュヌ~の楽曲が掛かったんだ。知っている曲だが、途中で完全に目が覚めた。もう覚えていないが、この曲のせいで強烈な悪夢を見ていた。

それがこれだ!。



4分に満たない短い曲であるが、ギターはジョン・マクラフリン、エレピにヤン・ハマー、ドラムはビリー・コブハムと言うジャズ、フュージョン系では相当にノイジーな人達の音楽だからもう・・・。

そしてさらにえげつない楽曲のOne Word(メンバーは上と同じ)までも掛かっていた。もう高熱を出している人間には耐えられない曲である。

ライブ映像を見つけたのでライブバージョンをどうぞ!。



ついでにギタリストはいないが、エレクトリック・マイルスの最高のライブ映像をどうぞ。フリージャズと言って良いくらいにえげつない!。鍵盤にキース・ジャレットにチック・コリアの二人を起用しており、今では考えられない。

指先はほとんど写らないが、チック・コリアのエレピは気持ち悪いぞぉ(笑)。後のリターン・トゥ・フォーエヴァーやチック・コリア・エレクトリック・バンドはこのエレクトリック・マイルスの延長に過ぎないのが判る。



まぁとにもかくにも今回紹介したような楽曲は39度を超えてくたばっている時に聴いちゃいけないね。本当に悪夢を見てうなされたんだから!。


エリック・ゲイル - Island Breezeより

2017年08月23日 00:00

久々に我がギターの腕前でも・・・

上の記事中にアメリカのR&Bバンド、スタッフのFootsを模倣する演奏を披露した。

スタッフは大好きなバンドのひとつで、てっきり過去に薀蓄を垂れまくったと思っていたら4年も前にほんの少し語っていただけ!・・・・。

呪い

うーん・・・。

今回はその亡くなったひとり、エリック・ゲイルについて。

この人のギタースタイルはブルース、R&Bに属しているが、非常に独特であり、この人のニュアンスはこの人しか出せない、オンリーワンじゃないかと思うくらい。

ビートに対してワンテンポ(ほんの僅か)遅れているような、タメのあるフレーズとでも言おうか?。後ノリとでも言おうか、何しろその「間(ま)」が人には真似出来ない、そんなギターを弾く。

柔らかい指の腹やフニャフニャのピックで弾くと良くこういったニュアンスを出せるので、彼はピック弾きだから、しなりやすいピックを弦に対して深く入れて演奏しているいるんじゃないかと勝手に想像している。

そんな演奏スタイル?、だからなのか、ミスピッキングや(左手押弦とピッキングがシンクロしていない)、本当はその音を強く、バチッと弾く予定だったのが、空振りに近いピッキングをして弱い音になっていると思われるフレーズ・・・、普通のミュージシャンがスタジオ録音していたら即録り直し。しかし明らかなミスピッキングでもそれが「味」として出ちゃっているから凄い。

StuffのFootsを弾いてみた


右スピーカーから聴こえるギターがエリック・ゲイルを真似たフレーズ。かなり似たニュアンスを出したつもりであるが、本家を聴いちゃうと、それでもまだまだタメが出来ていない。

さて、本日紹介する動画はスタッフではなく、エリック・ゲイルのソロアルバムから2曲。

実はフュージョンと言うジャンルは苦手。それでもこの「Island Breezed」と言うアルバムは非常に優れている。



途中からサックスが入ってきてもしアルトサックスの音色でエリック・ゲイルを知らなかったら「これってナベサダですか?」って思っちゃう程。南国の香りがプンプン。

そして南国の香りに酔いしれた直後、耳に入ってくるのが次の曲だ。



イントロで「えっ?」と思う。そしてなんとも切ないメロディだろうか。真昼間の青い空、白い雲、エメラルドグリーンの海、そしてトロピカルドリングの甘い香り・・・、そんな世界からニューヨークの夜へひとっ飛び、ニューヨークセレナード、そんな曲だ。


ヤン・ハマーと言えば!

2017年02月12日 00:00

前回の記事でジェフ・ベックとヤン・ハマーの共演ライブについてをお伝えした。

そのヤン・ハマーを世界中の人が知ったのは1980年代に放映されていてアクション刑事ドラマ「マイアミ・ヴァイス」の主題歌を担当してからだろう。オッサン世代の人はきっと「懐かしい!」と叫ぶろうし、若い世代の方は30年以上前にこんな楽曲があったのかと驚愕されるだろう。



ライブ映像も見つけた。なんと!、トニー・ウィリアムスとの共演だ!。残念ながら若くして亡くなってしまったが、今も尚、ジャズ系ドラマーではトップと言っても良いくらいの凄い人。とにかく1960年代、マイルス・デイヴィスと組んでいた頃のあの超~煩い変態ドラミングを聴くとスゲェのが判る。



さて、この曲、基本的なコードは3つ、G7、A7、C7だ。いわゆるモード楽曲でヤン・ハマーはそれぞれのコードのミクソリディアンにギタリストっぽくマイナーペンタトニック風のフレーズで演奏している。

ギタリストっぽくと言うよりもテーマメロディはもろギターフレーズでしかない。ブルース系ギタリストがかつて好んでいたフレーズをそのままテーマメロディにしている。シンセの音色もわざとオーバードライブしたギターに似せている。

ソロパートも限りなくギタリストが使うフレーズを多用している。ギタリストがミクソリディアンからフレーズを作るとこうなるだろう、そんなフレーズのオンパレード。

だからドラマ、マイアミ・ヴァイスをオンタイムで見ていた頃、てっきりギタリストが演奏していると思っていた。それがヤン・ハマーのシンセから全て音が出ていたと言うのだから・・・。

おっとこっちの方が画質、音質が良いか!。2曲目(6分30秒くらい)がマイアミ・ヴァイスのテーマだ。それと最後の曲は前回の記事で紹介したBlue Windを演奏していて(51分くらいから)、あらまぁ、ジェフ・ベックがいなくても成立しているじゃんか!(笑)。




ジェフ・ベックとヤン・ハマー

2017年02月10日 00:00

しつこくジェフ・ベックのアルバム「Wired(ワイアード)」から1曲。昔で言うB面の最初、「Blue Wind」と言う曲がある。特別カッコイイ曲ではないのだが、私はこの曲でジェフ・ベックはブリティッシュロックの世界を完全に捨て、ジャズ、フュージョン畑のギタリストになったなと感じた。

特徴はキーボードを担当するヤン・ハマーとの掛け合い。テーマ部分からひたすらヤン・ハマーとの連弾のような楽曲。ソロパートもジェフ・ベック、ヤン・ハマーと交互に長い時間行っている。

ヤン・ハマーをご存じない方の為にライブ映像でお伝えしたい。映像も音質も悪いだが、これしか見つからなかった。軽井沢で行ったライブ映像がある筈なのだが・・・。



今は落ち着いて普通に鍵盤を弾くようだが、当時はギタリストのようにステージ前面に出てのパフォーマンスが多かったようだ。音色もフレーズもギターっぽい。ギタリストに対して憧れがあったのでは?、ピアニストでなくギタリストになりたかったに違いないと感じる程。

とにかくジェフ・ベックのこの人のおかげで何と言うか、「ジェフ・ベック」と言うジャンルを確立したと言って良い程。ヤン・ハマーの作曲、編曲能力は高い。


ジェフ・ベック、脳天に突き刺さったワイアード

2017年01月19日 00:00

1月11日の記事で三大ギタリストについて書いた。今日はその中の一人、ジェフ・ベックとの出会いについて。

最初に買ったアルバムは「Wired(ワイアード)」だった。もう衝撃である。

ジェフ・ベックと言うギタリストを判っていなかった時期だけロック畑からフュージョンシーンに鞍替えしたギタリスト、そんな情報しかなく・・・。

このアルバムを手に下頃、日本では高中正義が大流行していて、ギタリストでなくてもあの南国風のサウンドに惹かれて多くの人が聞いていた。だからフュージョン=高中であり、ジェフ・ベックもマイタイとかブルーハワイと言ったトロピカル的な南国路線だろうと。

それがどうですか!。なんて表現すれば良いのだろうか?。ジャズロックと言う表現が一番良い気がする。1曲目のLed Bootsでカルチャーショック、そして2曲目のCome Dancingはソウルフルな黒人音楽のようなサウンドでこれまた度肝を抜かれた。

Red Boots



Come Dancing



この2曲の何がスゲェかと言うと部分部分、ブリッジ的な部分以外ではコードが2つしか使われていない。Led BootsはG7とC7、Come DancingはDm7とBb7。

特にLed BootsはメインメロディとギターソロはG7のワンコード。ワンコードでどうしてこんなカッコイイフレーズが出てくるのか?、とにかく仰天した楽曲だ。

当時の自分の腕前はペンタトニックスケールとナチュラルマイナースケール(エオリアン)をようやく覚えた頃だったと思う。おおよその曲に合わせて上手い下手は別にしてアドリブめいた演奏を楽しんでいた。でもこの2曲はペンタトニックスケールとナチュラルマイナースケールで弾くと雰囲気が全く違うんだ。どうしてもジェフ・ベックっぽい演奏にならない。

後に知った事だが、これは調性音楽でのコード進行ではなく、ほぼモードと言って良いコード進行(転調みたいなもの)。モードを解説するとエライコッチャになるので割愛するが、とにかくこの2曲は調性音楽として捉えると泥臭さが皆無になってしまう。

Come Dancingはベースもしっかりと聞いて欲しい。もったりとしたファンキーなベースライン。また最初のギターソロはオクターバーと言う原音から1オクターブ下の音も同時に出せるエフェクターが使われていて、これがエレキギターのか細い音がまるでテナーサックスのような図太い音色が聞けちゃう。

とにかく上の2曲を聞いて唸って頂ければ幸いだ。2曲ともほぼ2つコードだけで構成されている、一般的な調性音楽ではない、それに注目して頂きたい。

ここからほんの少し専門的な話になるので興味の無い方は無視して結構(笑)。

この時期のジェフ・ベックはモードと言う概念はあんまりなかったようだが、それでもマイナーペンタトニック中心の演奏をしつつ、これに3rd音と6th音、b5th辺りが入ってきて、結果的にコードの構成音に沿ったミクソリディアン(モードの1つ)になっている。ヤン・ハマーのシンセソロなんかはもろにミクソリディアン的なフレーズが多い。

Come Dancingは一見、調性音楽風な楽曲であるが、その場合、コード進行はDm7からBbM7となる。このBbM7となるところを7th音を半音下げたBb7にする事でブルースっぽい泥臭いフレーズが出てくる訳だ。

だからこの曲を誤ってDのナチュラルマイナースケールで弾いちゃうととってもカッチョ悪い。やはりコード毎にスケールを変え、Dm7ではDドリアン(Dマイナーペンタトニックでも良いかな)、Bb7ではBbミクソリディアンとして演奏するべきだったりする。

無理にBbミクソリディアンと捉えるので無く、Bb7の構成音を中心にDドリアンの2ndと6thをそれぞれ半音落としb5thを加えるだけ。恐らくジェフ・ベックもそんな思考で演奏していたろう。


BGMの王者、アール・クルー

2013年06月23日 00:00

海の音が聞こえる

海の音が聞こえる

Pentax K20D, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di



※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります


皆さんも思い出して欲しい。初めてBGMを利用した機会、シチュエーションは何だったかを。今日はそんなお話・・・。

[ 続きを読む ]

シャカタク - Night Birds

2013年06月22日 00:00

Night Birds

Night Birds

Pentax K-5, Tamron_AF70-300mmF4-5.6Di



※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります


シャカタク、言わずもがな、同年代なら必ずNight Birdsのサビの部分を口ずさんでしまうだろう。今日はこの曲に関して述べて行きたい。

[ 続きを読む ]



最新記事