左利きが右利き用ギターを使うと見た目はエライコッチャ

2018年07月19日 00:00

前回の音楽ネタでは「ブルースギターの父」と呼ばれているT-ボーン・ウォーカーを紹介した。戦前のアコースティックブルースやジャズブルースと異なる、より大衆向けのブルース、そしてエレキギターによるブルース奏法の礎を築いた人とでも言おうか?。

そしてそこからB.B.キングなどの超大物ブルースマンが現れるのだった。だから今日はB.B.キングについて書こう!、と思ったら・・・。

The Thrill Is Gone - B.B.King

Sweet Sixteen - B.B.King

おいおい、1年も前にネタにしているじゃないか!。

とりあえずこの2曲はB.B.キングを代表する最高のブルースソングなのでご存じない方は是非上のリンクをクリックされて、YouTubeでも映像をご覧頂きたい。

さて、B.B.キングを書こうと思ったので丁度良い、三大キングの他の二人、アルバート・キング、フレディ・キングを紹介するしかない。そんな訳で今日はアルバート・キングについて。

実はB.B.キングのアルバムは40枚くらい持っているのにアルバート・キングのアルバムはベスト版を2枚持っているだけ。興味ないのか?。うん、確かにある意味興味がない。と言うのも・・・。

この人は左利き。通常、左利きの人は左利き用のギターを使用するのが、アルバート・キングは右利き用のギターをそのまま逆さまにして弾いちゃうんだ。超保守的人間の私はこれだけで若干敬遠しちゃうんだ。

ギターと言う楽器を正面から見ると左側に太い弦、右側に細い弦が来る。だからギターを弾こうと抱えると上、左手の親指側に太い弦が来る。左利きは右手でネックを持ち、同じように右手の親指側が太い弦になる。しかしアルバート・キングは右利き用ギターをそのままひっくり返して使っているので右手の親指側が細い弦になるんだ。

そうなると演奏スタイル、弾き方が全く異なる。こういう事をするのはアルバート・キングか松崎しげるくらいしかいないんじゃなかろうか?。

※実際には結構そういうスタイルの人がいるらしい

少しでもギターを弾いた事がある人、Gコード、Cコード、Dコードは今でも押さえられるんじゃなかろうか?。最も簡単に押さえられるこの3つのコードでさえ(この3つでGブルースが弾ける)、左利きの人が右利き用ギターをそのまま持つと全てが反対になる。と言うよりも恐らくこういう人達は色々と工夫して押さえ方の異なるG、C、Dを弾いているんだと思う。

判りやすい動画を見つけた。右利きのスティーヴィー・レイ・ボーンとの共演だ。




手先に関しては論理で考えるよりも慣れるのが一番。だから我々だって左利き用ギターをそのままひっくり返して弾く、これを数年続ければそこそこ弾けるようになるとは思う。

右手を骨折した人が左手でご飯を食べる、最初は苦労しても1ヶ月くらいで左手で箸を持てると言う。恐らくアルバート・キングも松崎しげるも最初からそうやってギターを弾いていたろうから、妙な固定概念も無く、上達も早かったろう。

それでも凄いと言わざるを得ない。参考までに松崎しげるのギター演奏を・・・。




最後に。アルバート・キングを熟知している訳でないが、彼の演奏で好きなのがBlues Powerだ。







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